スポンサーリンク

腐れ縁

スポンサーリンク

7年前、当時勤めていた職場で、ある男性と出会った。私は事務室の入り口のすぐ近くに席があった。彼が事務室に入って来たとき、当然近くにいる私を見つけた。「こんにちは」挨拶を交わした。これが彼との初めての出会い。

《誰この人?いいじゃん?》これが私の第一印象。

女が多く、少ない男は変なのばっか、当時彼はいたもののそんな職場での毎日でつまんないなぁと思っていたから、この出会いは衝撃的だった。その後、事務室で彼の紹介が始まった。彼は人事異動で1年間この職場で働く人だった。部署はまったく違うので、そんなに会う機会はないが、なんだかとても嬉しかった。チャンスがあれば仲良くなりたいと思った。

しかし、仕事でたまに会うものの、やっぱり仲良くなれない。所詮私は事務員、無理なんだ。まぁ仕事に行くのが楽しみになったからそれだけでもいいかと自分に言い聞かせて毎日を送っていた。

彼が来て10ヶ月が過ぎた。もう時間がない。やっぱり無理だ。あきらめなきゃ。その頃の私は、当時の彼と破局して、悲しみのどん底にいた。彼のいる部署の他の人たちとは仲良くなれたのに、彼とは仲良くなれない。こんなに近いのに。

しかし、天は見放さなかった。職場の後輩が飲み会の開催に成功!彼がいなくなる1か月前になってようやく、私は彼と友達になれた。失恋したばかりの私は、彼を好きになりそうだった。彼はすごく優しい人だった。ま、遊んでる人でもあったけど・・・。

せっかく仲良くなれたのに、彼は異動で遠くへ行ってしまった。仲良くなるのが遅すぎた。つまんないなぁ・・・。もう会えないんだもん。

でも彼は離れてからも私にメールや電話をくれた。当然私も返事をした。そんなやりとりはずっと続いた。遠くといっても同じ県内。1年に1回程度会うような関係が3年続いた。変な関係。私にとって彼は憧れの人、好きだけど、それだけで満足。それ以上のものは何も求めないし、むしろ求めたくない。自分でも不思議だけど、本当にそうなのだ。

彼と出会ってから4年たったある日、彼からメールが来た。今の仕事を辞めて地元に帰るから、その前に会いたいと。彼の地元は県外で遠い。もちろん会った。これでもう終わり。でも彼は別れのとき「たぶん最後じゃないと思うよ」と言った。その後はメールも減り、彼とのつながりも終わりつつあった。

それから月日は流れ、私は心機一転のため家を出ようとしていた。身も心もボロボロになってたあの頃、そんなときに彼からメールが来た。私は今の自分の状況を伝えた。彼は嫌がらずに聞いてくれた。彼のメールに救われたのを覚えている。そして私は家を出た。彼とは毎日のようにメールをしていた。新しい生活により、私は回復した。

それから1年後、彼とのメールはなくなった。メールをするのは嫌じゃない。でも会おうとしない彼に私は苛立ちが募った。家を出て、距離が近くなったから、会いたいと思うのが普通の心情。でもそれがない。限界に達した私は自分から切り離した。

それから、私はいろんな人と出会い、今に至っている。落ち込んだりもするけれど、まぁ楽しんでるほうだと思う。でも彼のことは時々頭をよぎる。彼のアドレス、使えなければ削除しちゃおうと思って、空メールで送った。すぐにエラーが来ると思った。ところが、送れてしまった。うわぁ、送っちゃったよ、しかも空メール、どうしよ、なんて思ってたら、数時間後に返事が来た。

長々とすみませんね。もうそろそろ終わり。結論としては、彼とのメールが復活しちゃったのよ。2年ぶりに。あの頃は彼のほかに誰もいなかったから、会いたくて会いたくて仕方なかったけど、今は彼のほかに会いたい人がいるから、メールくらいでちょうどいいんだ。

しかし、会うのはほとんどないとはいえ、彼とであってもう7年か。すごいな。

これこそ、腐れ縁?

コメント

  1. りあ より:

    1年に1回程度会うような関係が3年。
    私にもそんな男がいるの。
    メールが送れてしまう、しかも返事も来るし。
    「アドレス変えなさいよっ」って逆切れしてしまった私。
    少し似てたんで驚き。
    私も7年も続くのかしら?

  2. kaho より:

    続くかもしれませんよ。エンドレスな関係。なんか私とりあさん、似てますねって、年下の私が言うことじゃないですね、ごめんなさい。

タイトルとURLをコピーしました